2011年11月12日

冬仕度




 秋の稲刈りでは、今年は半俵(30kg)減収でした。
しかし、わたしたち家族(3名)と娘家族(4名)が一年いただくに充分です。
上の写真は今の畑の状態です。

 ブロッコリー、菊菜、かぶ、玉ねぎ、えんどう、白菜、ねぎ、大根が植わっています。
毎朝、菊菜を採ってきて、ここ2週間ほど連続でいただいています。

 雲水時代、久斗山の安泰寺ではそろそろ冬仕度をしていました。
白菜や大根、人参など3月末分まで保存し、台所と風呂に使う薪を大量に準備しました。
本堂や庫裡の周りに雪囲いもしました。
 
 京都の安泰寺を久斗山に移転した最初の冬(昭和51年)は、雪が4m、降りました。
3月末まで、お寺から一歩も出ず、坐禅と仏典講読のみ勤めました。

 今年の9月27日、28日、平勝寺で「安泰寺同期会」がおこなわれました。
本師・渡部老師ご夫妻も来山くださり、同期のもの11名が集まりました。
お檀家さんの葬儀が入り、2名は欠席でした。

 今年のテーマは「伝法 何を私は伝えるのか」でした。
テーマを設定した私の力量不足で、質疑応答に深みを得ることができませんでした。
本師・渡部老師から「もっと眼蔵を正確に読むこと。道元禅師が何を言っておられるのか参究せよ」と叱られました。

 昭和51年、久斗山に移った当時、今回集まった皆さんは27歳前後でした。
血気盛んで、滅茶滅茶、作務(あらゆるお寺の作業)をしました。
佛典講読で見解が相違し、言い争ったこともありました。

 それから35年が経ち、今年集まってくださった皆さんは60歳前後です。
皆、それぞれの立場で仏道修行をつづけておられます。
皆さんの姿勢を見ていると励みになります。

 そんなことを思い浮かべながら、畑仕事をしていました。
そうそう、鍬を休めて腰をおろしていたら、
全山から小鳥の声が聞こえてきました。



  


Posted by 一道 at 14:56Comments(0)